ブログ記事
半膜様筋について
こんばんは😃 横浜ひざ痛専門整体院 安芸-AKI- 院長の安芸雄二郎です。
毎日、寒い日が続いておりますが皆様、いかがお過ごしでしょうか? 今週は雨が降ってから気温も一気に下がりましたが、早く暖かくなって欲しいですね🥹 なんでも明日は雪が降るとか降らないとか🙄
さて、前回までは「膝の痛みと神経由来の痛みの関係性」についてお伝えしましたがいかがだったでしょうか?
正直、神経の絞扼によって生じる膝の痛みというのは思った以上に沢山あることが分かっていただけたでしょうか💡
私も治療現場で膝の上側内側や膝の下内側で生じる痛みに関しては神経由来の膝の痛みのことが多いかなと感じております。もちろん膝の内側の痛みに関しても、なかなか取りきれない痛みに関しては神経由来の痛みが隠れていることもしばしばありますね🧐(伏在神経や内側上膝神経など)
ここで頭の片隅に「神経由来の痛みの可能性」の選択肢が少しでもあれば、治療としての引き出しも増えますし、患者様への伝え方もケアの仕方も変わってくると思っております✨
さて、本日はハムストリングスの一つである「半膜様筋」についてお伝えしていきたいと思います。
最近、治療を行っていて思うことは、膝痛や変形性膝関節症の治療を行う上で必ずと言っていい程、「半膜様筋」は膝関節の伸展制限や膝の捩れを生じさせていることです。
半膜様筋は鵞足の一つである半腱様筋の深部に位置しており隣接する薄筋や大内転筋と癒着し易いです。また膝裏を硬くしてしまうことでトランスレーションの原理で後方から大腿骨を前方へ押し出し関節の軸ズレを生じさせてしまい、膝蓋下脂肪体を圧迫させ膝の痛みを生じさせやすいです。
半膜様筋についての解剖を見ていきたいと思います。
起始:坐骨結節
停止:脛骨粗面内側(OPL/膝窩筋/内側半月板/脛骨内側顆/後方関節包等)
作用:股関節伸展・内転・内旋 膝関節の屈曲
と解剖の教科書等は記載されているのですが、実は半膜様筋の停止部()内に記入したようにタコの足のように多くなっており何箇所にも分かれております🧐
上の図が半膜様筋の停止部の多様性ということで色々な方向に停止部が向かっているのがわかりますね。
一つづつ半膜様筋の繊維の付着部を有名どころを中心に見ていきましょう✨
①Anterior(tibial) arm(アンテリアアーム)→半膜様筋直頭で内側側副靱帯に付着し脛骨内側顆前方に付着し治療対象部位
②Direct arm(ダイレクトアーム)→半膜様筋反回頭で内側側副靱帯に付着し脛骨内側顆後方に付着し治療対象部位
③Inferior arm(インフェリアアーム)→半膜様筋下行繊維で膝窩筋筋膜と連結し治療対象部位
④capsular arm→半膜様筋関節包繊維で後方関節包と連結
⑤Posterior arm→半膜様筋後方繊維でOPLと連結
上記は覚えておいて欲しい半膜様筋の繊維を5つになります。そして治療対象として半膜様筋にアプローチする繊維は①〜③になります。
半膜様筋(①アンテリアアームと②ダイレクトアーム)は深層で脛骨と摩擦、表層では半膜様筋(①アンテリアアームと②ダイレクトアーム)と内側側副靱帯間の滑液包(STB)の炎症で痛みが出ると言われております。半膜様筋や脛骨、または内側側副靱帯では摩擦が強くなると炎症が症状じやすくなります。
ちなみにSTBは内側関節裂隙から遠位2cmに存在しております。
このSTBは膝関節屈曲にて関節内に移動し、膝関節伸展するとSTBは関節外に移動しSTBの機能的変形によって摩擦刺激を緩衝しております。
転倒やスポーツによって膝関節に外反・外旋ストレスが加わると、内側側副靱帯に損傷や断裂を認めることがあります。基本的な治療法としては、保存療法による外固定が選択されますが、STBにまで炎症が波及すると内側側副靱帯と半膜様筋腱(アンテリアアームやダイレクトアーム)は癒着が生じて滑走性が低下します。
この場合、内側側副靱帯と半膜様筋腱(アンテリアアームやダイレクトアーム)との滑走性を意識した治療を行っていきます。
ちなみに半膜様筋は腓腹筋の内側頭との間でも摩擦が強くなり半膜様筋と腓腹筋の内側頭間の関節包に炎症を起こすことがよくあります。
上記の図のように膝の後ろ側の内側がぷくぷくと腫れている方を見たことはないでしょうか? この腫れは「ベーカー嚢腫」と言われており、半膜様筋と腓腹筋の内側頭が何度も何度も擦れ摩擦が生じる時に、間にあるSGBと言われる滑液包が炎症を起こして腫れてしまうです。
SGBの治療では半膜様筋と腓腹筋内側頭の滑走性を促すことで腫れは引いてきます。
このようにして半膜様筋が柔軟性が無くなり硬くなってしまうこと、滑走性がなくなることで起きる膝痛の障害は本当に多岐に渡ります。
正直、私の中で今一番、半膜様筋の治療に着目している部分でもあります。今後、半膜様筋の治療を通しての気づきなどがありましたらまた、ブログでお伝えしていきたいと思います😃
次回も皆様に有益な膝痛情報をお伝えしていきたいと思いますので楽しみにしていて下さい🤗
-安芸 雄二郎
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