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膝痛の原因は膝じゃない?(足関節背屈制限①)
こんばんは。今日は2/8(木)ですね。
最近、一日一日がとても早く気がつけば2月も中頃が近づいてきました。一日が24時間なので、もっと一日長いといいなぁなんて思ったりもしております。
さて本日は以前お伝えしたように膝の痛みは膝が原因ではないこともあるので、その原因について本日はお伝えしていきたいと思います。「え?膝の周りの筋肉や組織が痛みの原因なんでしょ?」と思われている方もいらっしゃるかと思いますが実はそうでも無いことが多いんです😂
今回は足首が硬いことによって膝痛を引き起こす、メカニズムについてお伝えしていきます。
その前にまずは足首についての説明をしていきます。下図は後面から見た右足首の骨になります。脛骨、腓骨が足首から上の骨です。脛骨の下に距骨があり、その下に踵骨という骨があります。
そしてもう一つ下に図を載せておきます。こちらについては足首の運動方向を示しております。この脛骨と距骨の間の関節は距腿関節と言われております。
簡単にお伝えすると足関節を背屈させると距骨が後方へ滑って、足関節を底屈させると距骨が前方へ滑る運動が解剖・運動学的に起こります。この動きがあることで歩行時に足が前方へ蹴り出せるわけですね😃
ところが距腿関節の背屈時に(歩行時の後ろ足は背屈状態)距骨が何らかの原因により後方へ滑らないことで背屈障害が起き、距骨の不安定感が生じてきます。
そうすると下図のように距骨を外果の赤丸のスペースへ逃がし外旋方向へ動きながら背屈角度を獲得しようとします。距骨が外旋していくと足部の骨(舟状骨や立方骨、楔状骨等)も距骨についていくように外転していきます。
歩行時、後方の足を前方へ蹴り出す時につま先が外を向く(toe out)現象が起きます。この現象をアブダクトリーツイストと言います。この現象が起こると膝関節の捻れ異常を起こしてしまいます。アブダクトリーツイストで生じる機能障害では色々な痛みを引き起こします。アブダクトリーツイストは若い年齢層に多いです。
例を挙げるとすると・・・鵞足炎、AKPS、膝蓋下脂肪体炎、半膜様筋腱障害、STB、STGの問題、大腿二頭筋短頭、膝蓋大腿関節症、半月板損傷、アキレス腱障害、足底腱膜炎、シンスプリント、前足部障害・外反母趾・腓骨筋腱障害・・・etcとかなり膝に影響を与えてしまいます😂
ちなみにこの足関節のアブダクトリーツイストの評価はご自分でも可能です。仰向けで、膝伸展位の状態で足関節を背屈するとつま先が外を向く方は歩行時にアブダクトリーツイストを生じる可能性がありますので是非、スクリーニング的に試してもいいかもしれませんね🤔
ではこの距骨外旋で生じている背屈障害はどうすればいいの?と思った方は安心して下さい。軟部組織や靭帯性の原因が多いのでこれらの組織の癒着や短縮を解消することで、距骨の外旋は改善することが出来るのです☺️
どの筋肉や靭帯などが癒着や短縮しているのかを評価して対応することが大切です。
原因となる組織としては長母趾屈筋・後脛骨筋・長趾屈筋・短腓骨筋・小趾外転筋・後脛距靭帯・短趾伸筋・腓腹筋の癒着やヒラメ筋・腓腹筋・短母趾伸筋の短縮を改善することです。
ちなみに距腿関節の背屈障害が起こると歩行時における前方への重心移動が制限されてしまいます(つまり歩きづらくなります😅)
🔹足圧を強制的に前方へ持っていくタイプに多い
①体幹屈曲、股関節屈曲、膝関節屈曲(下腿前傾)で重心を前方へ移動させる(足部以外を代償的に使う歩き方)
②足関節底屈(下腿三頭筋)で伸び上がるように重心を前方へ移動させる
③強制的に足を背屈させる(下腿前傾)ことで重心を前方へ移動させる。結果、距骨の過剰な前方滑りが生じるので足底が扁平化する。
④アブダクトリーツイスト
⑤踵骨回内例ではショパール関節(舟状骨)外転例or楔舟関節(楔状骨)外転例
上記⑤に関して、足部をベタっと潰して足関節より先の関節で背屈角度を補っていると最近では言われております。足部を潰してしまう例に対してはインソールで載距突起や立方骨を挙上させていくとこでアーチを作っていく必要がありますね🙌
このように足関節の背屈が出ないことで歩行時の重心移動はかなり制限がかかってしまいます。なので治療はしっかりと原因の組織に対してアプローチを行い癒着や短縮を改善させ純粋な足関節背屈を出せるようにしていく必要があります。
今回は膝周りの組織が原因の膝痛ではなく、足関節の背屈制限が原因による膝痛についてお伝えしました。色々な原因が膝の痛みを引き起こしているんだなとヒントにして頂けたら幸いです☺️
次回の膝痛情報も楽しみにしていて下さい🎵
-安芸 雄二郎
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