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腸脛靭帯②(変形性膝関節症や腸脛靭帯炎など)

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こんにちは😃 今日は物凄く天気が良くて洗濯日和でしたね🌞 ただ風が思った以上に強くて花粉の影響もあってか鼻がムズムズしてしまいました😅 本当、花粉症持ちには辛い季節ですね🤔

さて、本日は前回の続きで腸脛靭帯についてお伝えしていきたいと思います😃

前回の復習を冒頭にさせて頂くと

腸脛靭帯は「表層繊維」「中間層」「深層繊維」に分かれております。

表層繊維は膝蓋骨に向かい、膝蓋骨表層に付着する繊維と膝蓋骨外側に付着する繊維となります。どちらの繊維が牽引しても膝蓋骨に対しては近位外側へ牽引するベクトルとなります。

そのため、何かしらの原因で腸脛靭帯が過緊張位になると、膝蓋骨を変異させて膝蓋大腿関節障害を引き起こす要因となります。外側広筋とともに腸脛靭帯の緊張が関連していることが分かっております。

続いて中間層ついてです。この繊維は外側上顆の前方を走行し、膝関節伸展位では弛緩するが、屈曲位では緊張します。腸脛靭帯の緊張を見るオーべルテスト(下図)はこの繊維の緊張を評価しております。

深層についてです。この繊維は外側上顆の後方部を走行し、膝関節伸展位では緊張するが、屈曲位では弛緩します。背臥位で股関節軽度屈曲・外旋位、膝関節伸展位のまま股関節を内転すると、この繊維の強い緊張を感じ取ることが出来ます。

腸脛靭帯炎はこの解剖学的観点から外側上顆と摩擦刺激が生じやすい中間層と深層繊維で生じることが分かります。

以上が前回までの復習となります。

整理すると腸脛靭帯とは

①大腿筋膜張筋から派生しており途中で伸縮性のない組織に置き換わる

②腸脛靭帯は「表層繊維」「中間層」「深層繊維」の3本の経路に枝分かれする

表層繊維は膝蓋骨に向かい、膝蓋骨表層に付着する繊維と膝蓋骨外側に付着する繊維となる。

中間層の繊維は外側上顆の前方を走行し、膝関節伸展位では弛緩するが屈曲位では緊張し、腸脛靭帯と大腿筋膜張筋の緊張・短縮を見るオーべルテストを行い下肢がベッドに全くつかないのであればば大腿筋膜張筋の短縮を疑います。

⑤深層部は背臥位で股関節軽度屈曲・外旋位、膝関節伸展位のまま股関節を内転すると、この繊維の強い緊張を感じ取ることが出来ます。

上記の図は横から見た膝関節になります。この腸脛靭帯の走行を見るだけでも膝の外側の痛みと大きく関連していることが分かりますね。

そして、大事なポイントとしては外側広筋と関連が強いです。外側広筋は長軸繊維と斜走繊維に分かれております(後日、大腿四頭筋についてお伝えしたいと思います)

外側広筋の長軸繊維は末梢で大腿四頭筋の共同腱と合流しますが、腸脛靭帯と結合する斜走繊維は膝蓋骨や外側膝蓋支帯と付着します。

上記の腸脛靭帯と外側膝蓋支帯繊維と外側広筋斜走繊維が重なるところは強固に結合しております。

内側型の変形性膝関節症でO脚が強くなると腸脛靭帯外側広筋等の外側支持組織が硬くなってきます。左記の組織は膝蓋骨外側に付着しているので膝蓋骨が上外方へ牽引され、膝蓋骨の偏位が生じてきます。そうなると内側広筋が働きづらくなり、より大腿骨の外転・外旋を増強させO脚を強める原因になってしまいます。

また、腸脛靭帯大腿筋膜張筋・大殿筋・中殿筋と連結しているため、これらの筋肉が硬くなり短縮した場合は腸脛靭帯の緊張を高め、外側膝状支帯の滑走性が低下し膝関節の屈曲制限が生じてきたりもします。

更に大腿部の筋肉が硬くなりコンパートメント内圧(大腿部の筋肉が硬くなり内側の圧力が強くなった状態)が上昇した場合も腸脛靭帯の緊張を高めて膝関節の屈曲制限が生じてしまいます。

腸脛靭帯と連結する筋肉の短縮や外側広筋を始めとした大腿四頭筋の容量増大によって腸脛靭帯は表面側に押し出されて膝関節の可動域に影響してくるのです。

また腸脛靭帯は基本的には外側広筋との滑走性が大事ではありますが、同時に大腿筋膜張筋の硬さや連結している大殿筋と中殿筋の柔軟性もしっかり確認していく必要があるわけですね。

赤線のように外側ばかりが硬くなってしまうと膝関節を外側に引っ張っぱってしまいますので、青線のように内転筋も適度に緊張させてバランスを取っていく必要がありますね🙌

変形性膝関節症の治療において必須と言っても良いほど、外側広筋と腸脛靭帯の癒着はがし、また股関節の外転・外旋位の捻れ異常を解除するために中殿筋や大殿筋の柔軟性の改善は意識して治療に取り組む必要があります。

また長距離ランナーでは腸脛靭帯が微細損断裂することで組織に炎症が生じ、腸脛靭帯炎を引き起こします。

謂わゆるランナーズニーと言われる病態になります。この病態は腸脛靭帯と大腿骨外側上顆の間にある脂肪組織の組織高度が高くなっており、柔軟性が低下している状態です。

腸脛靭帯は膝関節を屈曲すると後方へ、伸展すると前方へスライドしております。そのため、正常な人であっても腸脛靭帯と大腿骨外側上顆での摩擦刺激は少なからず生じております。

腸脛靭帯炎になった場合は内反膝で膝の外側にストレスが生じていないかどうか、股関節が内転位になり腸脛靭帯に伸長ストレスが生じていないのか評価することやオーベルテストにて大腿筋膜張筋や腸脛靭帯の緊張、短縮はないかどうかを見ることが大切です。

腸脛靭帯と膝関節外側上顆の間の脂肪組織の柔軟性の獲得を得ることで痛みの低下を測ることが出来てきます。

脂肪組織に対してはダイレクトストレッチが有効となっておりますので炎症がある場合や痛みがある場合はしっかりと治療していく必要がありますね😃

次回も皆様に有益な膝痛情報をお伝えしていきたいと思いますので楽しみにしていて下さい🤗

-安芸 雄二郎

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