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変形性膝関節症② 水腫のケアの仕方 治療の三大原則
こんにちは😃
以前、変形性膝関節症のメカニズムについて説明させて頂きましたが今回は更に深掘りしていきたいと思います。
その前に以前お伝えした変形性膝関節症について少し補足を入れながら復習しておきたいと思います。
変形性関節症が生じる過程において膝の周りに「水腫」といわれている物質がキーワードになることをお伝えさせて頂きました。膝周囲で滑膜炎や鵞足炎、膝蓋下脂肪体炎、半月板損傷などの炎症で摩擦が生じることで関節内は腫れて水腫というお水が溜まってきます。水腫が発生すると、炎症物質が産生され、炎症物質がタンパク質を分解する酵素を作ります。この酵素が関節の軟骨の中に溜まっていくと軟骨を破壊し軟骨が減っていく代謝障害なのです。
この水腫が溜まった対処する方法としてはいわゆる、「急性期」の痛みであり炎症が強い状態となっております。
ちなみにこの炎症の判断としては ①熱感 ②腫脹 ③発赤 ④疼痛の症状がみられた時に「炎症所見」として判断されます。
この時出来る対応としては膝痛治療をしても改善することは多くないです(軽度の水腫であれば中間広筋の収縮で散らすことは可能です)
このような場合にはアイシングを言われる処置をすることが一つの対処としては必要かと思います。
アイシングは、血管を収縮させ、腫れを抑えるとともに、寒冷による麻痺作用から痛みを軽減させてくれます。また細胞の代謝を抑制し、細胞を一時冬眠状態のようにすることで損傷部の拡大を防いでくれます。そのため、アイシングは痛みや腫れを抑え、また炎症の拡大を防止することで治癒を早めてくれます。
「アイシング?🤔やったことないけど実際どうやるんだろう。」と思った方もいらっしゃると思いますが、アイスノンや氷を袋に縛り、膝に当ててサランラップで膝を巻いて心臓より高い位置に置いておきます。いわゆるライス処置とも言われております。
ライス処置とはよくスポーツ選手などが怪我をすると氷嚢などを膝の上に置いてテーピングなどでぐるぐる巻きにして足を高くしている様子を見たことあるでしょうか。これをライス処置と言いいます。
ライス処置・・・①rice(安静) ②icing(冷却) ③compression(圧迫) ④elevation(挙上)これは怪我をした際や炎症が見られる時にはかなり有効となります。
ただこのライス処置でも「全然膝のお水が抜けない!」「膝が凄く痛いのは変わらない!」状態が続いている時は膝関節に圧迫痛が出てしまうこともありますし、水腫が溜まると膝の軟骨を破壊する酵素が産生されてしまうのでまずは病院などで膝関節内のお水を抜く(穿刺)必要があります。
ライス処置や穿刺を行うことである程度、膝関節周囲のコンディションも良くなってきた状態で治療家は膝の治療が出来る環境となってきます。
膝関節の治療に関しては何度もお伝えしておりますが、大切なことなので再度お伝えさせて頂きます。
以下は膝痛治療の三大原則になります。
①膝の伸展制限を無くすこと(膝がぴーんと真っ直ぐに出来ること)
②膝の捩れを取ること(主な指標としては立った状態の時や歩いている状態の時に膝が内側に捩れていないか、つま先が外向きになっていないかをみる)
③膝蓋骨(膝のお皿)が色々な方向に動ける必要がある(前回お伝えしたと思いますがものすごく大事です!ズバリお伝えすると変形性膝関節症の始まりは膝蓋骨と大腿骨の膝蓋大腿関節から始まると言われています)つまり膝蓋骨が動いていない方は変形性膝関節症が加速していきます!
この他にも、膝痛治療では膝の屈曲制限の改善や内転制限の改善、股関節や足関節の可動性の確保したりしなくてはなりませんが、上記の三大原則はマスト治療となります。
また季節柄、冬ということで寒いですよね🥶 寒くなると関節の中の関節液の粘性が高くなり粘り気が出てくるので筋肉が硬くなり関節の摩擦も強くなりますので、変形性膝関節症になりやすくなってしまいます😱
このように寒い時期には膝を伸ばし、膝の捩れを取るために膝周りの筋肉を柔らかくし、お皿がぐるぐると自由に動けるようにする必要があるわけですね。
これが出来るだけで膝関節周囲の摩擦が減るので炎症も起きず、水腫と言われるお水も溜まりにくくなっていきます😊 手術をしなくちゃいけない方も手術を回避出来る可能性もググッと上がります‼️
次回の膝痛情報も楽しみにしていて下さい😊
-安芸 雄二郎
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