ブログ記事

変形性膝関節症で見るべきポイント①

カテゴリー:

こんばんわ。1月もそろそろ終わりますが本日はなんと横浜は最高気温が13℃と暖かく、明日に至っては15℃まで気温が上がるそうです。2月はこのまま暖かくなるのかなと思いましたが週末から気温が一桁に戻り寒くなるそうです😅

さて、本日はそもそも変形性膝関節症って何を見れば良いんだろう?と思う方もいらっしゃると思うのでお伝えしていければと思います。

その前に変形性膝関節症は以前のブログで代謝障害とお伝えしました。少し復習してみましょう。

変形性膝関節症は関節の中あるいは外で起こる、炎症が基盤となって起こる炎症性の疾患です。姿勢や生活習慣、スポーツ等で膝の周りの組織に繰り返し負担をかけ続けると炎症が起きます。

炎症が起きた部分は腫れるので水腫が発生します。水腫が発生すると炎症物質が産生されます。炎症物質がタンパク質を分解する酵素を作ります。この酵素が関節の軟骨の中に溜まると軟骨を破壊していきます。そうすると軟骨は減っていくわけですね🤔

そのため削れるとか擦り減るというよりも破壊される、溶けるというイメージに近い感じですね。

例えば姿勢が悪く、日常生活の癖で膝の内側に体重がかかり続けるとメカニカルストレスが膝の内側にかかります。そうすると炎症が起きます。炎症が起きるということは炎症を治そうと腫れますね。

水腫が発生すると炎症物質が発生します。すると炎症物質がタンパク質を分解する酵素を排出します。酵素が沢山できると関節の軟骨を破壊してしまうのです。

私たち治療家は「軟骨に負担をかけない動作を目指す」のではなく「膝の周りで炎症が起きない環境を作っていく」ことが大切になってきます。

膝関節に炎症が生じ水腫がもし溜まっていた場合どうすれば良いのか?と悩まれる方もいらっしゃるかと思います。

炎症が起きない環境を作っていかなければならないので、まずは炎症を抑える必要があります。炎症が起きている状態ですと施術者側は膝の関節運動はなかなか積極的には出来ないですし、炎症があると痛みもあるので病院でまずはお水を抜く必要があります。軽度であれば中間広筋や膝関節筋の収縮で水腫を散らすこともで切るでしょう。

さて変形性膝関節症が代謝障害であることや考え方については

この上記の写真を見て何か感じることはないだろうか。左側の図が変形性膝関節症の方、右側が正常な方の膝になります。上記の赤線はFTA角といい、Femoro(大腿骨) Tibial(脛骨) Angle(角度)と言われております。

具体的にはFTAとは①大腿骨の中央を通る線と②脛骨の中央を通る線が重なる外側の角度のことを言います。

FTAの角度による基準がありこれを測ることでどのような膝なのかを評価することが出来ます。

180°以上・・・O脚/内反 176°前後・・・正常(生理的外反とも言われる)   176°以下・・・X脚/外反

となります。変形性膝関節症などの膝の形態を評価するのに非常に重要な指標となっております。

左図の特徴として①股関節外転 ②脛骨外旋 ③膝関節屈曲していることがわかりますね🤔

この状態は内反状態が強く膝関節の外反モーモントが強く働いている状態である。つまり膝関節を内反させる力が強い状態である。臨床に置いてこの膝関節を内反させようとする力をKAM(Knee Sdduction Moment)と言います。

変形性膝関節症は内反変形に伴い、正常とは異なる筋の作用が生じるようになり、鵞足炎などの症状が出現します。正常とは異なる関節の動きが生じるようになり、膝蓋下脂肪体や滑膜炎などに痛みの症状が出現します。そのため関節内側面へのストレスが増加がメインとなる原因として考えられます。

この関節内側面へのストレスを少しでも解決することができれば、結果的に鵞足炎や滑膜の痛みなどの症状が減ってくるのではと言われています。

その為、まずはKAMを減少させるために先ほどお伝えした特徴である①股関節外転 ②脛骨外旋 ③膝関節屈曲のアライメントを①対しては股関節の内転を作る ②に対しては脛骨の内旋を作る ③に対しては膝関節の伸展可動域を作るといった作業が必要となってきます。

特にまずは膝関節の伸展可動域の獲得は治療をする上で最初に取り掛かっていくべき部分であります。膝関節の伸展可動域がなぜ大切なのかというと内側側副靱帯や外側側副靱帯といった組織が膝関節の伸展位で緊張し、膝の伸展の安定化に働いてくれるからです。

この伸展を制限している筋としては半膜様筋(半腱様筋)、大腿二頭筋短頭(長頭)、縫工筋(膝関節屈曲、内旋作用)、薄筋(膝関節屈曲、内旋作用)、腓腹筋(膝関節屈曲作用)、膝窩筋(膝関節屈曲、内旋作用)、足底筋(膝関節屈曲、底屈補助作用)、また大腿筋膜張筋や腸脛靭帯の硬さがあると膝は伸びづらくなるとも言われています。

治療ではまずはこのような伸展制限を生じさせている筋肉をいかに柔らかくして周りとの筋肉や組織との癒着をはがして膝が伸び易く出来るかが大切となってきますので膝の伸びる大切さを一番に考えて頂けると良いかなと思います☺️

メールでご予約 LINEでのご予約