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下腿後面深部の筋と膝痛との関連性について
こんばんは😃 あっという間に4月になってしまいましたね。今年の桜の開花は例年より遅く私の地元の横浜市戸塚区は桜が満開になってきました🌸
今年は入学式や入園式、また新社会人の方々にとっては桜を見ながらの新しい年度が迎えられるので晴々した気持ちで新しい年度を迎えられそうです🎵
さて、本日は下腿後面の深部の筋肉と膝痛との関連性についてお伝えしていきたいと思います。
下腿後面の筋肉の重要性については以前、足関節背屈と密接な関係性があることについてはお伝えしました。足部の背屈の可動性が低下すると距骨の外旋が生じ、足部が外を向きます。歩行時にこの足部が外を向く現象を”アブダクトリーツイスト”と臨床では言われており、膝の痛みを引き起こす原因となっております。
足部が外転すると相対的に膝が内側に向いて膝の捻れを形成(knee in toe out)してしまいます。このknee in toe outとは膝痛においては高確率で見られる現象となっております。
このknee in toe outが生じると膝関節が不安定になり膝関節の動揺も高頻度でみられ、鵞足と言われる薄筋、縫工筋、半腱様筋などの筋肉に伸張ストレスを生じさせ伸張痛が生じやすくなります。
また、膝の痛みのNo. 1と言われている膝蓋骨の下方・後方に存在する膝蓋下脂肪体に捻れの圧縮ストレスがかかり痛みの受容器の多い膝蓋下脂肪体にズキッと響く痛みを生じさせてしまいます。
その為、このこのknee in toe outといった現象は治療していく必要があるのです。
膝痛治療ではこの足部の外転やknee in toe outといった症状にアプローチすることで足部の純粋な背屈、距骨の背屈が出せるように丁寧に治療していきます。
ここでは足関節の背屈制限として頻度の高い筋肉をみていきたいと思います。
まず初めに足関節の背屈を強力に制限してしまう筋肉として長母趾屈筋と言われる筋肉があります。
この長母趾屈筋は距骨の後方を走っております。
長母趾屈筋 起始:腓骨後面の下部2/3 下腿骨間膜の腓骨側 停止:母趾末節骨底
ちなみにこの長母趾屈筋は交差枝があると言われております。
教科書的に長母趾屈筋が母趾末節骨底のみに停止する例は存在しないとのことです。長母趾屈筋からの外側枝が足底交差から分かれて第2趾へ分岐するものが29%、第2,3趾へ分岐するものが52%、第2,3,4趾に分岐するものが19%と言われております。
ということは長母趾屈筋の拘縮がある場合は第4趾まで影響する可能性があるのです。
さて上記の図を見ての通り、比較的太くてしっかりとした筋肉となっております。
長母趾屈筋腱は距骨後方にある長母趾屈筋溝を通過するため、背屈運動時の距骨の後方移動を制限する唯一の筋肉となっております。
この長母趾屈筋が硬く短縮してしまうと距骨が後方への移動を制限してしまい距骨が外側方向へ逃げてしまうわけですね。私達、治療家はここのポイントを見落とさないようにする必要があるのですね。
この長母趾屈筋が硬くなっているかも?と思われる方は簡単な評価方法があります。
足関節の背屈をしていただきます。下の図のように足関節の背屈をすると下腿の骨と親指もしくは第2趾がまっすぐであれば長母趾屈筋に柔らかさがあり距骨の後方移動の制限はありません。
ところが下の図のように足関節を背屈した際に足部が外転してしまう場合は長母趾屈筋が硬くなっており距骨の後方移動を制限してしまい距骨の外旋が生じ足部も外転方向へ動いてしまっています。
この場合は長母趾屈筋の影響でtoe outが生じてしまい歩行時やしゃがみこみの際に距骨の後方移動の制限による背屈制限が生じ、足部外転が起こり膝関節の捻れを生じさせてしまう可能性がありますので注意が必要ですね💦
長母趾屈筋の治療としては・・・
①長母趾屈筋の筋腹部分
②内くるぶしの後方
③舟状骨の下方(長母趾屈筋と長趾屈筋の交差している部分)
上記、3箇所に対して押圧していくことで長母趾屈筋が緩み足関節の背屈時に距骨が後方に滑り純粋な足関節の背屈が出来るようになります😄 結果的に足関節背屈時に足部外転→中間位に修正されるので、膝の捻れも同時に修正されるわけですね🎵
この足部外転からの膝痛については下腿後面の筋肉が大いに関係があるわけですが、足部外転は筋肉以外にも靭帯や楔舟関節によって引き起こされることもあるので色々な可能性を念頭に入れておく必要がありますね✨
次回も皆様に有益な膝痛情報をお伝えしていきたいと思いますので楽しみにしていて下さい🤗
-安芸 雄二郎
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